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かつて栄華を誇った古代都市「ミケーネ(古名ミュケナイ)」は、紀元前1600年頃ペロポネソス半島に栄えたミケーネ文明の中心地です。半島の東に位置するアルゴス平野の丘の上にありました。
神話上では英雄「ペルセウス」が造ったとされています。トロイア戦争の英雄「アガメムノン王」が治めた都市としても有名です。
ギリシャ本土と半島の付け根の地域「コリントス」から約30kmの位置するミケーネ遺跡。ペロポネソス半島はかなりの田舎で、半島内の各遺跡へのアクセス手段は主にバスなどになりますので、バスツアーを利用するのがおすすめです。
奪われた美しい王女ヘレネを取り戻すべく、ミケーネの王アガメムノンを総大将としたギリシャ連合軍がトロイア王国(現在のトルコ)に挑みました。この戦争をトロイア戦争といいます。総大将アガメムノンを筆頭に、知将オデュッセウス、英雄アキレウスなど、多くの強者が参戦。
特にアキレウスは無双状態。彼は赤ん坊の頃、母親により足首を掴まれ全身を不死身の力がつく川に浸されました。そのため彼は全身無敵の戦士になっていたのです。次々と敵を倒し、トロイア最強の総大将ヘクトルと対戦。ついには彼を打ち取ります。しかしその後、トロイアの王子パリスによって射られた矢が彼のかかとに命中。赤ん坊の頃、母に足首を掴まれて川に浸された彼は、かかとだけは川に浸かっておらず、唯一の弱点。これが致命傷となり彼は命を落とします。強者の唯一の弱点。その部位は彼の名前にちなみ、のちにアキレス腱と呼ばれるようになりました。
アキレウスという強い戦力を失ったギリシャ軍でしたが、知将オデュッセウスがトロイの木馬作戦を思いつきます。巨大な木馬に多くの兵士を詰め、油断した敵がそれを城内に入れます。夜中寝静まった頃、木馬から飛び出した兵士たちの奇襲により、トロイア城は内側から陥落しました。
ファンタジーと史実を含むトロイア戦争。神話と歴史の境のロマンあるお話です。
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ミケーネ遺跡のシンボル、獅子の門。権威の象徴。
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黄金のマスクが出土された円形の墓地。他にも多くの出土品が見つかった。
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丘の頂上に存在する宮殿の跡地の遺跡。ここからの景色は良い。
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かつてミケーネでの暮らしを支えた水回りの施設。
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ミケーネ遺跡で発見された出土品を展示している博物館。
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絶妙なバランスで設計された、蜂窩状のドーム。
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広大な田舎であるペロポネソス半島はその風景も魅力的。
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コリントスエリアにある、切り立った崖が特徴の運河。
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ミケーネ遺跡に入り、獅子の門をくぐった先にある円形の墓地。
19世紀にこの墓地が発掘された際は、「黄金のマスク」などのたくさんの財宝が出土されたため、その豪華さから、かつてこの地を治めたアガメムノン王の墓であると考えられていました。
しかし後の研究によって、この墓はアガメムノン王の墓ではなく、彼よりもさらに昔の王の墓であるということが判明したそうです。
出土された「アガメムノンの黄金のマスク」はアテネの考古学博物館に展示されていますが、レプリカはミケーネ遺跡内の博物館でも見る子ができ、どのような形や色であったのかが確認できます。
その広大なエリアに様々な見どころが存在するペロポネソス半島。
ミケーネ遺跡を含めた東部エリアは、主要都市アテネからも比較的近いので周遊しやすいです。
アテネから出発する際は、ギリシャ本土とペロポネソス半島の境目「コリントス」を通り、解放感あふれる景色の中を進んで行くことになります。
各遺跡などのエリアに向かう途中も、ペロポネソスの大いなる風景を堪能できます。
どこまでも続く「アルゴス平野」や、コリントスエリアにそびえ立つ「アクロコリントス山」など、ギリシャの田舎風景としてとても魅力的です。
ギリシャ本土とペロポネソス半島の付け根のエリアに位置する古代都市「コリントス」。かつてはアテネやスパルタといったポリス(都市国家)と同様に主要な都市国家の1つであり、現在でも遺跡が残っています。
このエリアには「コリントス運河」という特徴的な運河があります。
船が1隻通れるくらいの、切り立った崖に囲まれた幅の狭い運河。この運河の全長は6343mあり、現在でも海のルートとして使用されている重要な運河です。
紀元前7世紀からこの場所を運河にする計画が立てられていましたが、紆余曲折あり、長い時間を経て1800年代に完成しました。
ミケーネ観光の夜、アテネでの食事の思い出。
ミケーネ遺跡を楽しんだ私は、その日の宿泊地アテネを散策し、そこで夕食を取ることにしました。
注文したのは名物ムサカ。そして赤ワインをグラスで頼もうと思い、メニューの中のおすすめをウェイターに頼みました。彼はにこやかにワインをつぎます。ボトルをテーブルに置いていったので、写真撮影用に置いてくれたのだと思いました。ムサカは最高に好み。別の街でも注文しようと思いました。赤ワインもめちゃうまい。
…しかしなかなかボトル回収が来ません。私がウェイターに「ボトル回収を忘れてませんか?」と声をかけると「これはグラス売りしてないんですよ」と返事が。…確かにメニューには一杯分の値が書いてありません。グラス一杯の想定で食べ進めていたムサカはもうほぼない…。残すのは嫌なのでグビグビ飲みます。やはりめちゃうまい。夜景だけでお酒が進みます。しかしあと一杯分の量の時点で限界が。ウェイターに「うまいんですがもう飲めないので残します」と言ったら、「それでは持ち帰ります?」とにこやかに言われた。…その手があったのか。
ヘベレケ状態で夜のアテネを歩き、最高の気分。アテネの若者にちょい絡みしながら、メトロに乗りホテルへ。解放感あふれる帰路でした。